5日間にわたる地権者説明会を終え、記者団の質問に答えるに九州防衛局の伊藤哲也局長(中央)=4日午前11時10分ごろ、佐賀市のザ・ゼニス

 自衛隊輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画で、防衛省九州防衛局による配備候補地(佐賀市川副町)の地権者を対象にした5日間に及ぶ説明会が終了した。各会場では懸念の声が相次ぎ、3月に当時の局長が県有明海漁協南川副支所だけで説明した土地の買収額や振興策への具体的な言及はなく「説明内容が後退している」との指摘もあった。米軍の利用に関しては常駐はしないものの、訓練で一時的に利用するという防衛局側の発言があった。最終日の4日の伊藤哲也局長と記者団の主なやりとりは次の通り。(円田浩二)

 -全日程が終わった。

 伊藤局長 できる限りの説明をし、いろいろな懸念の声があった。引き続き丁寧な説明を継続し、意見をしっかりと受け止めて今後の施策に生かしていく。

 -全体的にどのような懸念、質問が多かったか。

 伊藤局長 米軍の配備があるのではないかということと、排水による漁業への影響、騒音に関する懸念が多く、他の空港では駄目なのかという意見も多かった。排水については今までの事例を踏まえながら、さらに研究を深めたいと思う。(地権者にとって)関心が深いことが分かったので、今後の説明や広報活動に生かしていきたい。

 -今後のスケジュールは。

 伊藤局長 アンケートという話も出ており、お手伝いをさせてもらう。説明会を踏まえ、漁協でもいろいろと検討してもらえると思うので、県と漁協とわれわれとで進め方自体を相談していきたい。

 -説明会に出席しなかった人も多い。質問項目を公開したり、アンケートと一緒に送ったりする考えは。

 伊藤局長 きょう使った説明資料を送付しようと思う。(質疑の内容は)漁協の皆さんと相談し、周知の仕方も相談したい。

 -米軍利用について、駐留はないが、訓練は全国一律であり得るということか。訓練する場合は整備予定の33ヘクタールで十分なのか。

 伊藤局長 一時的に来るだけなので、そこは今の敷地(33ヘクタール)で十分だ。

 -地権者からは判断材料が足りないという声もある。

 伊藤局長 そういう意見もいただき、恐縮している。例えば、土地の価格はこういう理由で今は示せないなどということも話し、できる限りの説明はしたと思っている。あとは地権者の検討を待ちたい。

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