九州新幹線長崎ルートの新鳥栖-武雄温泉がフル規格で整備された場合、分岐駅である新鳥栖駅が通過駅に一変する可能性があると6月県議会で取り上げられたことに関し、鳥栖市の橋本康志市長は、2日の会見で見解を示した。

 未着工区間の整備方式や分岐駅の設定について「具体的にどれがいいと言える立場にはない」と前置きした上で、「鳥栖にはすでに新幹線が走っていて駅もある。分岐が大事ではなく、いかに新幹線を停車させるかの努力が大事になる」と語った。

 橋本市長は、県議会で一般質問した中村圭一議員(自民・鳥栖市選挙区)に「『長崎方面への分岐駅として新鳥栖駅が設置された経緯を考えると、分岐駅というのは譲れない』と話した」と説明。ただ、分岐駅は国が決めることとの認識を示し、「分岐の仕方によって長崎線の議論も出てくるので、それに向けて対応していくことになる」と述べた。

 現行のアセスルートについても「物理的には新鳥栖から分岐するが、乗換駅は博多になる。新鳥栖を素通りされるリスクは高まる」とし、「そうさせないために鳥栖を目的地として来てもらえるような取り組みを積み上げていくことが必要」と語った。(樋渡光憲)

このエントリーをはてなブックマークに追加