六角川流域6市町の首長と県関係者も参加したウェブ会議=武雄市の国土交通省武雄河川事務所

 2019年8月末の佐賀豪雨による六角川水系の浸水被害を踏まえ、国や県、流域6市町が防災・減災対策を話し合う協議会が2日、武雄市の国土交通省武雄河川事務所で開かれた。新型コロナウイルスの感染対策のためウェブ会議となり、国からは河川整備の進ちょく状況、流域自治体からは防災・減災に向けた取り組みが報告された。

 六角川水系は豪雨後、国の「河川激甚災害対策特別緊急事業」の採択を受けた。総事業費418億円で2024年の完了を目指し、六角川と牛津川の整備に着手している。

 武雄河川事務所からは、河川水位を低下させる取り組みとして、川の底を掘って水が流れる断面積を広げる「河道掘削」の実施や、牛津川の遊水池整備、武雄市の高橋排水機場のポンプ増設などを報告。担当者は「河道掘削は年度内に計画の86%まで終わる予定」と説明した。

 流域自治体からは、武雄市が防災アプリ「たけぼう」を6月から公開していることや、小城市が職員の水防活動情報を共有できる防災システムを構築することを報告。大町町は町内のポンプ場が水没したことを教訓に、浸水を防ぐ防水壁を設置したことなどを紹介した。

 意見交換では、流域自治体の首長から「災害時の情報は防災、建設、農林と多岐にわたる。より効率的な情報網の整備を」「河川の上流整備を進めると下流域の負担が心配。バランスよく整備をしてほしい」などの声が出た。(澤登滋)

    

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