神辺全体を見下ろす高台に建てられた老松神社

 鳥栖市神辺町国泰寺にある老松神社は、天徳元(957)年に、山城国北野(現京都市)から勧請されてきました。江戸時代前期までは集落の南東辺の池田に鎮座していました。

 ところが、江戸時代の寛文年中(1661~73)に火事があり、建物・神宝ことごとく焼けてしまったので、直後に地主神俵大神宮、つまり現在の場所に移動したと伝えられています。池田の跡地は現在も「古宮」と呼ばれ、菅原道真公の祠が祭られています。

 老松神社の祭神は、老松大明神と御内宝神と江戸時代の記録には残されています。しかし、御内宝神は他に類例がなく、昭和40年代の市史編さん時に作られた研究編『鳥栖の民俗』では「伊勢社」として紹介されています。

 伊勢社の祭神は「天照大神」そして元々の地主神俵大神宮は「大国主命」です。とすると、「国譲り神話」をなぞらえているのかなとも想像されます。(『鳥栖市誌第5巻』参考)

(鳥栖郷土研究会会長・藤瀬禎博)

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