「反応がおとなしくなった」「言葉を覚えるのが遅くなったように感じる」-。新型コロナウイルスの感染予防で、保育士がマスクを着用して実施している保育について佐賀県が影響を調べたところ、表情が伝わりづらいことで乳幼児の発達への影響を懸念する声が一部の保育施設から上がった。県は「現場の大半の施設ではこれまでと変わりないが、多少の懸念はあるようだ」と受け止めている。

 1日の県議会の新型コロナ対策特別委員会で、下田寛議員(県民ネット)の質問に対して、聞き取り調査の結果を県が示した。

 調査は6月下旬、県内の保育所や認定こども園など計50施設に実施した。保育士がマスクを着用することによる乳幼児への影響について「変化なし」「分からない」と回答したのは8割に上った。一方、保育士がマスクを着用をすることで表情が見えないため「食事の時にかむ姿を見せないでいると、あまりかんで食事しなくなった」などの声があったという。

 下田議員は口元が外側から見える透明なマスクを紹介した。原惣一郎男女参画・こども局長は「顔が見える環境は大事。保育施設と連携して情報を共有したい」と述べた。(岩本大志)

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