オスプレイ配備計画を巡る九州防衛局の説明会終了後、会場を後にする佐賀県有明海漁協大詫間支所所属の地権者ら=佐賀市川副町の大詫間支所

 佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画で、防衛省九州防衛局は1日、佐賀県有明海漁協大詫間支所に所属する配備候補地の地権者への説明会を開いた。対象者の5割ほどに当たる62人が出席し、前日の広江支所に続いて、ノリ漁に及ぼす影響への懸念に加え、説明内容の不十分さを指摘する声が相次ぎ「可否を判断する材料にならない」と不満の声が上がった。

 九州防衛局や県の担当者が出席し、予定より15分長い約1時間15分の説明会になった。防衛局によると、用地の買収額は、早津江、広江支所の地権者を対象にした前日の説明会と同様に提示せず、不動産鑑定で決める手続きの説明にとどめた。3月に当時の局長が南川副支所で示した買収額を、公式見解ではないと撤回した点に関しては「『信頼の観点からいかがなものか』といった質問があった」と記者団に明らかにした。

 出席した地権者によると、10人ほどが質問した。駐屯地からの排水が漁場に与える影響やオスプレイの騒音への懸念、他県への配備を求める意見などが出たという。60代男性は「訓練数を減らす工夫や騒音対策を尋ねたのに、配備の必要性を繰り返すばかり。漁業者の不安に寄り添う姿勢ではなかった」と批判した。

 防衛局の伊藤哲也局長は終了後、「不安は重く受け止めないといけない」と記者団に述べ、「できる限りの説明はした。理解が進んでいることを望んでいるが、あとは聞かれた方にどう理解いただけているかという問題」と話した。説明会の全日程終了後、追加の説明会を開くかどうかは「漁協や関係者と相談して進めていきたい」とした。

 2、3の両日は南川副支所、4日は出席できなかった人を対象にした予備日になっている。(大田浩司)

このエントリーをはてなブックマークに追加