講座で、笹沢左保さんのエピソードなどを聞く参加者=佐賀市富士町の富士公民館

「学はん場講座」で講演した、笹沢佐保記念館の島ノ江修治館長=佐賀市富士町の富士公民館

 佐賀市富士町の富士公民館の「学ばん場講座」が29日、開かれた。町内の笹沢左保記念館の島ノ江修治館長が、時代小説「木枯し紋次郎」で知られる作家の故笹沢左保さん(1930~2002年、享年71)が富士町へ移住した経緯や13年にわたる佐賀県での執筆生活などを説明し、約60人が熱心に聞き入った。

 島ノ江館長は録音された笹沢さんの肉声を紹介しながら講演した。移住について「自分の中でつくり上げていた『心の古里』のイメージと、富士町古湯の景色がぴったり重なったから」と理由を語っていたことを披露した。

 テレビドラマ化された佐賀が舞台の小説「取調室」に関し、笹沢さんは佐賀県警の幹部らと雑談する中で作品のアイデアを得たこともあったというエピソードも取り上げた。参加した緒方政英さん(71)=佐賀市大和町=は「自分が思っていた富士町の魅力を笹沢さんも感じていたと知って親近感が湧いた」と話した。

 講座は6年前から歴史や生活などをテーマに開催していて、本年度は初回の今回も含めて年間5回を予定している。(中島野愛)

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