遅まきながらSNSの一つ、ツイッターを始めて1年が過ぎた。実名、佐賀新聞を名乗ってつぶやく。自身や同僚が書いた記事を紹介したり、他の人がつぶやいた投稿にコメントを付けたり、時にはただそのまま転載するリツイートをしたり。一地方紙の名もなき記者の発信であり、情報の渦の中では、そうそう反応があるわけではない。

 だが、扱っているうちにその威力を実感する。SNS活用の先駆者たちが指摘するように、「ネットにしかない情報」がある。ジャーナリストや識者たちの投稿に多様な視座を学び、市民のつぶやきをヒントに取材することもある。「ネット上を歩いて情報収集する」必要性を感じるとともに、ただで記事を広く、新聞や佐賀とは無縁だった人たちに届けられるのも魅力だ。

 唐津の話題や、佐賀県を舞台にしたアニメ「ゾンビランドサガ」、ジャーナリズムに関することなど硬軟織り交ぜて発信し、同業者や見知らぬ人たちから反応があると驚きを覚える。

 指標となる閲覧登録者のフォロワーはまだ微々たる数でしかない。デジタル時代、記者も発信力が問われている。紙面とは違った表現の場を楽しみながら、磨き上げていきたい。(唐津支社長・辻村圭介)

このエントリーをはてなブックマークに追加