買い物やくじ引きを楽しむ来場者たち=唐津市鏡の旧海浜館

8月に解体することが決まっている「海浜館」=唐津市鏡

スマートボールで遊ぶ子どもたち=唐津市鏡の旧海浜館

 昨年12月に閉店した唐津市の虹の松原にあるレストラン「海浜館」で26日、マルシェ(市場)が開かれた。白を基調とした洋風の外観と内装が特徴的な建物は8月に解体されることが決まっており、最後にその姿を見ようと店になじみのある多くの人たちが訪れた。

 海浜館は1984年にオープン。料理をはじめ音楽ライブや美術展などが定期的に開催され、松原の“シンボル”として市民に愛されてきた。店の運営をしていた虹ノ松原観光の瀬戸恵司専務が昨年8月に65歳で亡くなり、コロナ禍の影響で客足が伸び悩んだことも影響して昨年末、40年近くの歴史にひっそりと幕を下ろした。

 店に思い出がある人や閉店を知らない人に来てもらうきっかけをつくろうと、同社の関係者がマルシェを企画した。パンや軽食、雑貨などの販売に加え、くじ引きやスマートボールなどもあり、子どもから大人まで幅広い世代が訪れて楽しんだ。

 建物は8月に解体予定で、跡地は隣接する保育園の運動場と講堂を整備するという。同社の瀬戸伸雄社長は「壊すのはしのびない」と話す。マルシェは7月24日も開催を予定していて、企画する瀬戸社長のめいの平田彩子さん(41)は「解体前に、たくさんの人に海浜館を見てもらいたい」と呼び掛ける。(中村健人)

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