ウェブサイト制作業務に力を注いでいるサガプリンティングの山下博史社長(右)と妻で取締役の定美さん=佐賀市鍋島町の同社

 デジタル化やペーパーレス化の進展で印刷業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、サガプリンティング(佐賀市、山下博史社長)がウェブサイトの制作業務に力を注いでいる。長年培ってきたデザインやコンテンツ作りのノウハウを生かし、収益の柱の一つに成長させる方針だ。

 25万件以上の利用登録を誇るホームページ作成サービスを提供する「ペライチ」(東京)の創業に携わった山下翔一氏が山下社長の長男で、サガプリンティングも代理店として業務を受注している。

 山下社長の妻の定美さんが、2018年6~8月にかけて約70日間ペライチの研修に参加。ノウハウを身につけ、現在では中心的役割を果たしている。

 定美さんはペライチの特徴について、「直感的に作ることができる手軽さと更新のしやすさ」と解説する。150種類近いひな形からデザインを選ぶことができるほか、写真の差し替えや文字情報の変更が容易で、全国に「地域サポーター」と呼ばれる支援人材がいることも強みだという。

 同社ではコロナ禍で急きょ中止となった昨年の有田陶器市でも、約50社分のウェブサイトの制作を支援しウェブ有田陶器市の充実に貢献した。他にも、江北町のウェブ商店街や広島県の熊野筆や、岐阜県の美濃和紙などに関するウェブでの催しのサポートも手掛けたという。

 山下社長は「個人でやっている店舗はホームページを持っていないところが多いが、コロナ禍で必要性は増している。良いコンテンツを持っていても、情報発信できていないために成長できないところをサポートしたい」と強調。「3年後には売り上げ全体の3割にまで引き上げたい」と展望を語る。(大橋諒)

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