福岡県を含む10都道府県に出されている新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置を巡り、政府が7月11日の期限前には解除しない方針を示した。福岡からの利用客が増えている県境にある佐賀県内の飲食店経営者らは、客足の回復を喜びつつも「クラスター(感染者集団)が起きなければいいが」と複雑な胸中をのぞかせた。

 福岡県は措置区域である北九州市、福岡市、久留米市で飲食店の営業時間を午後8時まで(その他の地域は午後9時まで)に、酒類の提供を午後7時(その他地域は午後8時まで)にするよう求めている。

 「『向こうじゃ飲まれんけん』『JRですぐだから』と言って、(隣接する)久留米や小郡から来る人が多くなった。初めての人も結構いる」。こう話すのは鳥栖市商店街連合会会長で串揚げ店を経営する緒方俊之さん(43)。

 特に若者の利用が多く、午後9時以降の利用も増えて終電で帰る人もいるという。その分、「鳥栖市内の居酒屋はぼちぼちましになっている」とコロナ禍からの回復も見えているが、一方で利用客の様子については「以前ほどの緊張感は感じられない」と緒方さん。重点措置の早期解除が見込めない中、アクリル板を設置するなど感染防止対策を徹底しながら出迎える日々が続いている。(大橋諒)

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