佐賀の工芸品などが並ぶ物販店「さがしもの」

鍋島緞通の工房「織ものがたり」

 大財通りの呉服本町交差点から少し東へ歩いた先には、まるで明治時代にタイムスリップしたかのような景色、そして現代かと目を疑うようなレトロな街並みの中に「旧森永家住宅」(佐賀市柳町)があります。ここには江戸時代から続く伝統を受け継ぎ、紡がれてきた「鍋島緞通」の工房「織ものがたり」があり、そしてオシャレな佐賀の工芸品や鍋島緞通にちなんだ小物たちが並ぶセレクトショップ「さがしもの」が併設されています。

 「さがしもの」のある南蔵は、中に入ると「トン、トン、トン、トン」と心地良く木綿の糸を織る音が響いてきます。当時としては珍しい3階建てで、佐賀市の古民家リノベーションプロジェクト実施時に2階は吹き抜けになり、3階を職人さんたちの製作スペースにしたそう。また、1階は蔵造りの面影を残した土間で仕上げられていて、当時の家具がそのまま商品棚として使われていたのは驚きでした!

 地元佐賀のことはなんとなく知っているつもりでしたが、ここに来て自分の知らない佐賀の文化や芸術と出会えました。鍋島緞通をはじめ、肥前びーどろ、名尾手すき和紙、飛鳥工房など、古き良き空間の中で現代の職人さんが作る佐賀の工芸品を扱うすてきな場所。ここで大切な人への贈り物を探したり、佐賀の誇れる文化、芸術と出会ってみてはいかがでしょうか。

(「街なかかわらばん」市民ライター・馬場早紀)

このエントリーをはてなブックマークに追加