ニンジンムスメ号で100勝目を挙げた飛田愛斗騎手=6月27日、鳥栖市の佐賀競馬場(県競馬組合提供)

地方競馬史上最速となるデビュー268日で100勝を達成した飛田愛斗騎手。初騎乗したキュウシュウダンジ号と=鳥栖市江島町の佐賀競馬厩舎

 佐賀競馬(鳥栖市江島町)で昨年10月にデビューした飛田愛斗(ひだ・まなと)騎手(18)が、地方競馬史上最速となる100勝を達成した。記録更新は19年ぶりの快挙だが「勝てたのは馬主さんや調教師の方や皆さんのおかげ」と感謝。「100勝したけどこれからが勝負。もっとレベルアップして大舞台で活躍できるようになりたい」と話す。

 27日の第9レースで単勝5番人気のニンジンムスメ号に騎乗し、デビューから268日、697戦目で100勝を挙げた。これまでの100勝達成記録(1973年4月以降)は、安藤勝己騎手が480日(1978年)、御神本訓史騎手が358日(2000年)、吉原寛人騎手が275日(02年)だった。

 飛田騎手は昨年10月3日に初騎乗後、同18日の35戦目で初勝利。100勝まであと1勝に迫ったときも「これまで重賞レースに出たり、強い馬に乗ったり“プレッシャー慣れ”していて大丈夫だった」と振り返る。

 熊本県阿蘇市出身。久留米市の親類の居酒屋に佐賀競馬の騎手や調教師が来店していて、体格を見て「騎手になれるんじゃないか」と勧められた。気が急(せ)いて先に行きたがる馬は落ち着かせ、やる気が足りない馬には気合を入れ、馬の気持ちに合わせながら騎乗し、勝利を積み重ねてきた。

 所属厩舎の三小田幸人(さんこだ・ゆきと)調教師(59)は「まじめに朝早くから遅くまで仕事し、本人の努力もあるが、周りにかわいがられていっぱい乗せてもらえた」と話し、「センスはあるが、直すところが多く、まだまだこれから。100勝を通過点にして、佐賀を背負って立つ騎手になってほしい」と見守っている。(樋渡光憲)

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