宅配業者などを装ってサイトに誘導しようとする「スミッシング」。メールにあるURLをクリックすると、携帯のIDやパスワードなどが抜き取られてしまう

 スマートフォンなどに短い文章が届くショートメッセージサービス(SMS)を悪用し、宅配業者や友人を装って偽サイトに誘導する「スミッシング」の被害が増えている。佐賀県警が確認した被害額は5月末までで約150万円に上り、既に昨年1年間の被害額を上回っている。全国的には新型コロナウイルスに関連した事案も出ており、県警は「メール内のURLはクリックしないで」と呼び掛ける。

 県警サイバー犯罪対策課によると、県内のスミッシング詐欺に関する相談件数は年々増え、20年は157件、被害額は約110万円だった。今年に入っても相談は減少せず、5月末までに84件(前年同期比39件増)に上る。

 手口は複数ある。「お客様宛の荷物をお届けしましたが、不在のため持ち帰りました」などと宅配業者を装ったケースや、「写真がネットに載ってる」などと友人から届いたメールと信じ込ませる場合もある。

 新型コロナウイルスのワクチン接種が全国で進む中、厚生労働省をかたって「ワクチンの優先接種が開始されました。下記のサイトから予約して下さい」という内容のメールが届くことも起きているという。

 メッセージに記載されたURLをクリックすると、IDの入力や不正アプリのダウンロードを促され、個人情報が抜き取られるという。県警は「見分ける難しさはあるが、メールに添付された不審なURLはクリックしないで」と話す。(小部亮介)

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