商品を手に取った買い物客に声をかける島ノ江葉月さん(右)=佐賀市のスーパーモリナガ南佐賀店

 白石町の佐賀農高(外戸口良文校長)の生徒が開発した冷凍タマネギ「冷凍しろたま」が26日から、佐賀県内のスーパーモリナガ全11店舗で売り出された。リーダーを務める3年の島ノ江葉月さんが、南佐賀店の店頭に立ってPRした。

 島ノ江さんの父・泰弘さん(53)はタマネギ農家で、新型コロナウイルス禍の外食産業の低迷などでタマネギの大量廃棄を余儀なくされた。目の当たりにした地元農家の窮状を救いたいと、生徒5人で食品ロスの削減と消費拡大を図る案を練り上げた。昨年12月の「佐賀さいこう! 企画甲子園」(県主催)で発表し、準グランプリ(優秀企画賞)に輝いた。

 今年3月ごろから地元農家からの仕入れの確保や、協力企業との商品化に向けた取り組みを本格化させてきた。6月上旬から管理費などの資金をクラウドファンディングで募り、26日時点で目標の50万円を超える支援を受けている(期間は7月末まで)。

 開発した「冷凍しろたま」は、新鮮なタマネギをみじん切りにした上、急速冷凍でおいしさを封じ込めている。1袋500グラム入り、398円(税込み)で、南佐賀店は300袋、その他の店舗は30袋ずつを用意した。

 島ノ江さんは来店者にレシピ法などを記したチラシを配りながら、調理時間が短縮できることや、長期保存できることなど商品の特徴を説明した。3袋を購入した佐賀市の青木正則さん(58)は「捨てずに済むし、何にでも使える素晴らしいアイデア」と称賛した。

 島ノ江さんは「声を掛けることに緊張したが、手に取ってもらった時は何とも言えないうれしさを感じた。福岡や首都圏でも販売できれば」と話していた。(松岡蒼大)

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