選果機を通したナシ1個ずつのデータを管理する

選果機の起動ボタンを押すJA伊万里の田代直樹組合長(中央)と来賓者=伊万里市大川町

 JA伊万里は、伊万里市大川町のナシ選果場に最新の光センサー選果機を導入した。南波多町の選果場と統合したことに伴うもので、ここから管内で収穫した「伊万里梨」を全国に出荷する。初出荷を前にした24日に落成式があった。

 選果機は、選別作業の処理能力や糖度測定の精度が向上したのに加え、1個ずつの重さが分かるようになった。これらのデータをコンピューターで管理し、生産者から消費者までの流通過程を1個単位で追跡することも可能になる。

 場内には低温貯蔵庫も新設した。品質を落とさず一定期間保管できるようになり、出荷ピーク時に夜遅くまで作業する必要がなくなる。建物の改修を含めた総事業費は約6億6300万円で、半分を国が支援した。

 JA伊万里は大川町と南波多町にナシ選果場を持っていたが、取扱量の減少や設備の老朽化を理由に1カ所に集約した。落成式で田代直樹組合長は「統合によるスケールメリットを生かし、高品質な伊万里梨を安定して出荷していきたい」と抱負を述べた。今季は2400トンの出荷、10億円の売り上げを目指している。(青木宏文)

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