松浦鉄道の株主総会で2020年度の事業報告をする今里晴樹社長(中央)=長崎県佐世保市

 伊万里市、西松浦郡有田町などで運行する第三セクター松浦鉄道(本社・佐世保市)は25日、新型コロナウイルスの影響で、2020年度の乗客数が前年度比で約2割減少したことを明らかにした。株主総会で報告し、純利益は3年連続で赤字になった。

 20年度の乗客数は225万3千人で、前年度に比べて52万人(18・7%)減った。前年度も終盤に新型コロナの影響を受けており、2年連続で1988年の開業以来の最少を更新した。

 運賃収入の落ち込みで、営業利益は約2億9千万円の赤字になったが、沿線自治体が臨時支援金を出し、最終赤字は725万円に抑えた。佐賀、長崎両県を含む沿線自治体は運賃収入の落ち込みを補う形で計1億3100万円を支出した。

 総会後、今里晴樹社長は「2割減という数字は大きいが、生活列車として利用してくれる地域の人と沿線自治体に支えられ、減便もせずに乗り切ることができた」と述べた。ただ、新型コロナの影響で厳しい経営状況は21年度も続き、運行を維持するためには再び公的支援が必要になるとの考えを示した。(青木宏文)

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