佐賀県は、2020年10月1日に実施した国勢調査の速報値を公表した。県人口は81万2013人で、前回の2015年調査より2万819人、2・5%減少した。県人口の減少は00年調査以来5回連続となった。一方、世帯数は31万2111世帯で、前回より1万2世帯、3・3%増加した。1935年以来18回連続の増加となった。年々、核家族化が進んでいるとみられる。

 県人口の減少幅が2万人を超えたのは1970年の調査以来。減少率も5回連続で拡大しており、人口減が加速している。

 県内の市町で人口が増加したのは3市町で、増加数は多い順から鳥栖市の1356人増(1・9%)、三養基郡みやき町の253人増(1・0%)、同郡上峰町の12人増(0・1%)と県東部に集中している。

 減少数が多かったのは、唐津市5354人減、佐賀市2906人減、伊万里市2587人減、杵島郡白石町1857人減、鹿島市1769人減の順だった。減少率でみると、白石町が7・8%で最も大きく、藤津郡太良町7・4%、多久市7・3%、杵島郡大町町7・0%、鹿島市6・0%と続いた。

 増加数が最も多かった鳥栖市は、抜群の交通アクセスから多くの企業が立地し、住みやすさを背景に移住促進に力を入れてきた。市情報政策課は「前回の調査時には約3800人(5・5%)増えていたが、伸び幅は狭まっている」と分析。市の中で減少率が最大だった多久市の幹部は「出生率が低く、若年層の流出に歯止めがかかっていない」と現状を受け止め、子育て世代に特化した家賃補助や小城市と進める統合病院の整備などに力を入れ、「暮らしの安心感を向上させ、減少幅を抑制していきたい」と話す。

 人口の男女別は、男性が38万4499人、女性が42万7514人だった。

 九州で人口が増加したのは福岡と沖縄の2県。人口が減少した6県のうち、佐賀県の減少率2・5%は最も低かった。最大は長崎県の4・7%。

 総務省は11月に確定値を公表する予定。(取材班)

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