コースは、井上萬二さん、故中島宏さん、十四代今泉今右衛門さん、十五代酒井田柿右衛門さん、十四代中里太郎右衛門さんの器を中心に提供される。写真は7月9日~のメニューの一例

唐津産の金桜豚(きんざくらとん)には、みそ、奈良漬、黒ニンニクのソースとスモークの香りをまとわせたパプリカパウダーを合わせて。器は十四代今泉今右衛門さん作

“中島ブルー”と称される故中島宏さんの器には、竹崎カニと合わせた花ズッキーニを

唐津産ハウスミカンのグラニテの下には発酵バターのカスタード。鮮やかなオレンジが井上萬二さんの白磁に映える

「普段使う器とは質感もサイズ感も違うので、いかに器を生かした料理を作るか。とてもわくわくしています」とシェフの増永琉聖さん。佐賀市出身で、幼い頃から料理人を夢見ていたという

 佐賀県内の食材と器、料理人をつなぎ、シェフたちの活躍のフィールドを広げる県の取り組み「サガマリアージュ」。その一環として、トップシェフの料理を、井上萬二さん、故中島宏さんら人間国宝や、佐賀の“三右衛門”の器で味わうイベント「USEUM SAGA2021」(ユージアムサガ)が開かれます。

 今年からスタートした「サガマリアージュラボ」は、生産者や窯元、蔵元などと県内の料理人が交流し、それぞれの知識や経験、技術、感性などを共有する場(ラボ)です。5月には、ホテルを併設したオーベルジュスタイルのレストラン「arita huis(アリタハウス)」(有田町)で第1回目のラボが開かれました。そこで生まれたつながりや学んだ感性を最大限に生かし、佐賀の魅力を表現する場として7月に開催されるのが、「ユージアムサガ」です。

 今回、腕を振るうのは、アリタハウスの増永琉聖シェフです。料理に対する情熱とセンスは目を見張るものがあり、23歳という若さながらアリタハウスのキッチンを任されています。ラボを経験し、「料理人にこだわりがあるように、生産者にもこだわりがあることを改めて感じました。思いを込めて作られた食材に、自分が持っているものを重ねられたら」と意気込みます。

 酸、苦、甘、辛、塩の“五味”と香りを大切にしているという増永シェフが目指すのは「ひと皿で二皿、三皿分の味わいが楽しめる料理」。例えば、ハマグリのだしを使ったあんかけを合わせたキンメダイのフリット。一見シンプルに見えますが、下に有明ノリとサンショウのピューレを忍ばせたり、レモンを添えたりして、魚料理ひとつにしても、味の変化が楽しめるような工夫がちりばめられています。使う食材や調味料に境界線はなく、だしやみそ、発酵食品などの和の要素や、スパイスなどエスニックな感性も積極的に取り入れます。

 コースの内容は、その日仕入れる食材次第。何が出てくるか分からないのも楽しみのひとつです。7月3、4日は、東京から6年連続でミシュランの一ツ星を獲得している「アビス」の目黒浩太郎シェフを迎え、増永シェフとコラボレーションしたメニューを提供。7月9日~25日までの金・土・日曜は、増永シェフによるスペシャルコースが食べられます。

 今しか味わうことができないプレミアムな料理の数々は、私たちに佐賀の魅力を再認識させてくれるに違いありません。(岩永真理子)

 

 

<USEUM SAGA2021>

 

―4Hands Collaboration― ※各回定員20人

7月3日(土)12時~/18時~

7月4日(日)12時~

料金/アルコールペアリング 3万3000円

   ノンアルコールペアリング 2万7000円

 

―Special Weekends― ※各回定員8組(4人まで)

7月9日~25日(金・土・日曜のみ)

ランチ12時~/ディナー19時~

料金/ランチ6000円 ディナー1万2000円

   佐賀の日本酒ペアリング+3000円(ディナーのみ)

※すべて完全予約制、料金は税・サービス料込み

会場/arita huis 

   有田町赤坂丙2351-169 アリタセラ内

問い合わせ/0955-25-8018

※電話対応は9~11時、14~17時のみ

 予約専用サイトはこちらから

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