佐賀銀行(坂井秀明頭取)は24日、中小企業などの事業承継を支援するファンドを新たに立ち上げたと発表した。少子高齢化を背景に後継者不足が深刻になり、第三者への承継など引き継ぎ方が多様化する中、より手厚く支援する。

 ファンド名は「佐銀ブリッジ投資事業有限責任組合(愛称・さぎんブリッジファンド)」で、佐銀キャピタル&コンサルティングと共同で6月21日に設立した。ファンド総額は10億円。

 佐賀、福岡、長崎の企業が対象で、ファンドが事業承継に課題を抱える企業の株式の一部または全てを一時的に取得・保有し、その間に親族や社員など後継者の育成や選定を進めてもらう。後継者が決まれば、ファンドから株式を譲渡し、決まらない場合でもM&A(買収・合併)などの第三者承継につなげやすくする。人材派遣やコンサルティングによる企業の磨き上げもサポートする。

 同行への事業承継に関する相談は数百件程度あるが、「氷山の一角」という。坂井頭取は「『一時的に株を預かってほしい』というニーズは数年前からあり、研究を重ねていた。後継者を見極めるための時間確保などをサポートしたい」と話す。(大橋諒)

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