新型コロナワクチンの職場接種が始まり、工場敷地内の事務所で産業医からワクチン接種を受ける従業員=21日、鳥栖市のブリヂストン鳥栖工場(撮影・山口源貴)

 学生や教職員を対象にした新型コロナウイルスワクチンの大学接種が21日、始まった。企業の職場接種も拡大し、64歳以下への一般接種が本格化した。菅義偉首相は希望する国民への接種を10~11月に終えると表明しており、政府は若者や現役世代への接種を加速させ、早期の感染拡大の抑え込みを目指す。今後は中小企業や小規模大学で進むかどうかが課題となる。

 大学・企業の接種は、市町村主体の接種、国や都道府県による大規模会場に続く「第3のルート」で、米モデルナ製のワクチンを使用。打ち手となる医療従事者と会場は自前で確保する。実施するのは大企業や医療系学部を持つ大学が多い。

 21日開始は、企業が伊藤忠商事やソフトバンクグループ、トヨタ自動車やパナソニックなど、大学が東北大や広島大、慶応大や近畿大など17校。加藤勝信官房長官は21日の記者会見で、先行実施の企業も含め、同日までに266会場で始まったと明らかにした。

 佐賀県内では、鳥栖市のブリヂストン鳥栖工場で始まり、初日は工場従業員やグループ企業の社員ら80人が接種を受けた。

 大学・企業の接種では、近隣住民らに対象を広げるところがある他、医学部を持つ大学が他大学の学生を受け入れるケースもある。政府の21日午後5時時点の集計によると、申請は累計で3795会場、予定者数は約1464万人分となっている。

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