陸上男子3000メートル障害決勝 9分7秒43で優勝した鳥栖工の西坂侑=大分市の昭和電工ドーム大分(亀山泰人さん撮影) 

 急成長を遂げるスピードランナーが、また一つ階段を上った。男子3000メートル障害で西坂侑(鳥栖工)が9分7秒43で頂点に立った。「ラストでペースを上げ、自己ベストも出せて勝ち切れた。自信になる」と声を弾ませた。

 ハイペースの展開を想定し、当初は4、5番手につけるつもりだった。だが「スタート直後のハードルを飛び越えた時点で遅いと感じた。自分でいくしかない」と積極的に前へ出て、終始先頭争いをしながらレースを引っ張った。

 残り1000メートルでペースが上がっても「脚も動いていて、気持ちは楽だった」。ラスト300メートルから満を持してスパートをかけ、ライバルたちを振り切った。古川昌道監督は「自分でレースをつくり、ラストの切れ味も鋭かった。理想的なレース」とたたえた。

 初めて3000メートル障害に挑戦した昨夏の全国リモート選手権県大会のタイムは9分34秒38。持ち前のスピードと巧みなハードリングを武器にレベルアップし、今年の県総体は9分8秒97と大幅に記録を伸ばした。

 鳥栖工の先輩で、実業団の安川電機で活躍した飛松誠さんの持つ8分52秒60の県高校記録更新が目標。「全国総体は厳しい戦いになると思うが、飛松さんの記録に迫れば全国入賞も見えてくる」。快走を自信に、さらなる飛躍を誓った。(古川公弥)

このエントリーをはてなブックマークに追加