細密に描いた作品について解説する葉山有樹さん=佐賀県立美術館

講演した陶芸家で著述家の葉山有樹さん=佐賀県立美術館

 武雄市の陶芸家で著述家の葉山有樹さん(60)が19日、佐賀市の県立美術館で講演会を開いた。葉山さんは自らの半生を振り返りながら、「花を見て美しいと思う心を育てていくことが大切」と文化芸術教育の重要性を訴えた。

 葉山さんは有田町で生まれ、中学卒業と同時に焼き物の世界に入り、有田の窯元で8年間技術を磨いて23歳で独立した。25歳で歴史をテーマに細密な装飾を施す作風にたどり着いたという。

 四季の花々が咲き乱れる「万花彩壺」など、細かな描写が人々を驚かせる作品を紹介した。「プロは一つのデッサンを1万回以上繰り返し、確信に満ちて描く」と、高いプロ意識をのぞかせた。

 自然との共生社会を実現するために教育の重要性を強調し、自然の中に美しさを見つける心を育むよう提言した。「表現者としての哲学を持ち、責任を持って心に響くものを残したい」と自らの展望も語った。

 講演会は、同館で20日まで開かれている第103回佐賀美術協会展(美協展)の関連行事として開催された。(花木芙美)

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