北内郭の看板

中広形銅戈の看板

 北内郭の入り口には、発掘当時の遺構と復元された建物が一目で分かる看板が立っています。それを見ると、北内郭の環壕かんごうは右上から斜めに線を引けば左右対称になっていて、その線は夏至の日の出の方角と冬至の日の入りの方角に合っていると言われています。

 それでは対となる夏至の日の入りと冬至の日の出の方角はどこなのでしょう。コンパスを使って色々調べてみましたが、どうもしっくりいきません。そこで、北内郭の建物が作られる前のことを考えてみました。すると、現在復元された主祭殿から少し離れた場所に祭りに使われたと考えられる中広形銅戈(なかひろがたどうか)が発見されていた事を思い出しました。

 今はその場所を示すものはありませんが、発掘当時の写真や記憶と遺構図を参考にその場所と思われるところに立って調べてみると、なんと探していた方角が見つかりました。二つの物見やぐらが夏至の日の入りと冬至の日の出の方角にそれぞれ一致したのです。スマートフォンのアプリの中には日の出と日の入りの方角が地図上で確認できるものがあり、それとも一致しました。

 でも、それは弥生人が本当に考えたものか、単なる偶然か、それとも私の妄想かも知れません。しかし、いろんな思いで遺跡を考えるのも、遺跡の楽しみ方ではないでしょうか。

(吉野ケ里ガイド)

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