佐賀県杵島郡大町町の町立小中一貫義務教育学校「大町ひじり学園」で17日、8年生(中学2年)の理科の授業で発生させた硫化水素をかいだ生徒13人が体調不良を訴えた。1人が救急車で病院に運ばれたが、残る12人を含めて回復し、帰宅した。町教育委員会は「実験は適正に行われており、原因は分かっていない」としている。

 町教委の説明によると、教員1人と8年生24人が、グループに分かれて鉄と硫黄の化合物を熱して塩酸を加え、硫化水素を発生させる実験をしていた。匂いをかいで発生を確認していたところ、気分が悪くなる生徒が相次ぎ、保健室で校医の診察を受けた。息苦しさを訴えた1人は病院に搬送したが、病院では症状がなくなっていたという。

 町教委で試薬の分量や濃度、実験手順、換気の状況などを確認したが、いずれも適正で、原因は分からないという。前日には予備実験も行っていた。町教委は「鉄と硫黄は教諭が混ぜたものを渡し、匂いは手であおいで少しずつかぐことも指導していた。原因は分からないが、実験に細心の注意を払うように指導した」と話す。(小野靖久)

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