来年3月の結婚50年を記念して詩集を発刊した浄徳寺住職の秋山隆廣さん(左)と妻で書家の房子さん=唐津市相知町横枕

金婚式を詠んだ詩。秋山隆廣さんが詩を書き、妻の房子さんが書で仕上げている

浄徳寺住職の秋山隆廣さんと妻房子さんが出した詩集「共に生きる」の作品

浄徳寺住職の秋山隆廣さんと妻房子さんが出した詩集「共に生きる」

浄徳寺住職の秋山隆廣さんと妻房子さんが出した詩集「共に生きる」の裏表紙で感謝を示している

 唐津市相知町横枕の浄徳寺の住職秋山隆廣さん(76)、房子さん(74)夫妻は、がん闘病での入院生活や退院後に詠んだ38編の詩をまとめた詩集「共に生きる」を自費出版した。来年3月に金婚式を迎える記念で、副題は「和尚のつぶやき 妻の筆の舞」。コロナ禍に「皆さんの心の癒やしと支えに少しでもなれば」と願っている。

 隆廣さんは2017年7~12月に悪性リンパ腫で入院した。落ち込んだ気持ちを少しでも紛らわせようと思い浮かんだ言葉をノート3冊に書き留めた。このうち31編の詩を使って18年に日めくりカレンダーを製作し、好評を得た。今回、結婚50年を迎えるに当たり、半世紀を振り返る記念として詩集を作った。県書作家協会会員の房子(芳泉)さんが詩を書として仕上げた。

 人生の旅路や両親への感謝、結婚生活、子育て、自粛生活を送る孫などのテーマで、愛情と希望を込めた言葉でつづっている。隆廣さんは「詩は苦境に陥ったときに浮かんでくる。うまく作ろうと思ってもできない。目が覚めたときやトイレに入っているときなどにぽっと浮かぶ」と語る。

 「金婚式」では、「二本のレールを走って五十年 丘を越え 川を渡り 草原を走り 終着駅まで 走り続けよう」と記した。カレンダーから再掲した「あたりまえ なくしてわかる ありがたさ」について隆廣さんは「私自身の原点。コロナの時代にまさに感じていること」と話す。2人は「一生懸命にやってきた。これからは皆さんにお返しできるよう頑張っていきたい」と笑顔を見せる。

 詩集はAB判変形、84ページで、800部を製作。税込み2200円。問い合わせは佐賀県教科書=電話0952(25)9177、浄徳寺=電話0955(62)4575。(辻村圭介)

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