「備前藤原三代展」で、並んだ作品=佐賀市の佐賀玉屋

 備前焼の名門、藤原家三代の作品の展示会が16日、佐賀市の佐賀玉屋で始まった。親子ともに重要無形文化財保持者(人間国宝)だった藤原啓さん(1899―1983年)と雄さん(1932―2001年)の遺作と、三代目和さんの作品の約30点が並ぶ。21日まで。

 啓さんの「大徳利」は、石がはぜた様(さま)が味わい深く、伝統技法を基礎にした、素朴でおおらかな作風を感じさせる。雄さんの「擂座(るいざ)大壺」は、登り窯の燃料にしているアカマツの灰が土と反応してごまを振りかけたように黄色く変化。備前の土味の可能性を存分に生かした作品だ。

 和さんの「擂座大壺」は、上部がうっすらと黄色に色付いたり赤かったりするなど、角度によって“表情”を変える。展示会の担当者は「藤原家の作風は、形はシンプルだが、迫力ある器で知られる。釉薬を使わない自然な味わいを間近で見てほしい」と話す。(福本真理)

このエントリーをはてなブックマークに追加