佐賀県内の新型コロナウイルスの感染状況などについて説明した山口祥義知事=県議会棟

 6月定例佐賀県議会が15日、開会した。山口祥義知事は、県内の新型コロナウイルスの感染状況に関し、政府の分科会が示す警戒度の区分で「ステージ2」から最も低い「1」に引き下げると表明した。病床使用率が10%を切り、1日当たりの感染者数も1桁やゼロが続いていることから判断した。

 山口知事は冒頭の演説でステージ1に改善したことに関し、「変異株の影響で医療現場は厳しい状況が続いたが、それでも乗り越えることができたのは先手先手の対応で県と医療関係者が連携して(医療提供体制の確保に)取り組むプロジェクトMが機能したから」と強調した。

 ワクチン接種に関し、県は65歳以上の高齢者のほか、福祉施設の介護従事者、幼稚園や保育所の職員を対象とする県営の大規模接種会場を19日から県庁に開設する。山口知事は「高齢者以外への接種が本格化するのに備え、機動的で柔軟な接種体制を県独自に構築し、県全体の感染拡大防止につなげる」とした。

 国策課題では、原子力規制委員会が4月に九州電力玄海原発から出る使用済み核燃料を特殊な金属製の容器に入れて冷やす「乾式貯蔵施設」の設置を許可したことに関し、「九電から県に安全協定に基づく事前了解願いが提出されている。今後、県原子力安全専門部会を開き、専門家の意見を聞きながら規制委の審査結果を確認し、県として判断したい」と述べた。

 県は新型コロナ対策を軸とした71億9864万円を追加する2021年度一般会計補正予算案など17議案を提出した。会期は7月5日までの21日間で、6月21~23日に一般質問がある。

 本会議終了後、議員在職30年を迎えた留守茂幸議員(73)に対し、藤木卓一郎議長が永年勤続議員の表彰状を手渡した。(栗林賢)

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