7月24日の開通が発表された有明海沿岸道路の芦刈南-福富ICに架かる六角川大橋。手前が芦刈側(ドローンで空撮)

 佐賀県は15日、自動車専用道路「有明海沿岸道路」の芦刈南インターチェンジ(IC)-福富IC(3・5キロ)が7月24日に開通すると発表した。六角川をまたいで小城市芦刈町と杵島郡白石町を結ぶルートには県内最大級の橋りょう「六角川大橋」(全長982メートル)が架かり、移動時間の短縮や既存の道路の混雑緩和が期待される。

 開通するのは、六角川大橋が架かる芦刈南-福富北IC(1・4キロ)と、福富北-福富IC(2・1キロ)の区間。大橋西側の国道444号の住ノ江橋は道幅が狭く、大型車の離合が困難な状況があり、県道路課は「開通によって交通量が分散し、物流と人流の効率化が図られる」とみている。既に供用されている区間を含め、佐賀市と白石町の移動は約13分短縮されると説明する。

 山口祥義知事は15日に開会した6月定例県議会で「白石地区だけでなく、県南西部地域の産業や観光の振興、交通混雑緩和や救急搬送時間短縮など、暮らしの向上に寄与することを期待する」と述べた。

 開通に備えて「道の駅しろいし」を造るなど準備をしてきた白石町の田島健一町長は「待ちに待った開通。交流人口が増えるので改めて白石をPRしたい。利便性向上を移住や定住にもつなげていく」と話した。

 有明海沿岸道路を巡っては、2016年6月に芦刈南IC下り線出口の盛り土が大雨の影響で崩壊し、市道へ降りる路面が陥没。20年7月には久保田―芦刈ICの一部で盛り土が沈み、路面にひび割れが生じたが、いずれも復旧を終えている。道路課は今回の区間に関し「より慎重、丁寧に地盤改良や盛り土を実施してきた」と話し、路面を随時観測すると説明している。

 有明海沿岸道路は延長55キロで、福岡県大牟田市を起点に佐賀市などを経由して鹿島市に至る計画。佐賀県が事業主体の県内区間は20・5キロで、今回の開通で供用部分は嘉瀬南-福富IC間の10キロになる。福富ICから南は地質調査や工法の検討を進めている。(円田浩二、小野靖久)

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