五郎丸歩選手のパネル(左)にねぎらいの言葉を掛ける(右から)永池海音さん、小城博さん、峰愛美さん=佐賀市の佐賀工高

2003年6月の佐賀県高校総体・鳥栖工戦でトライに持ち込む佐賀工FB五郎丸歩選手(手前中央)

 節目に僕たちのプレーを見てもらえてよかった-。ラグビー元日本代表の五郎丸歩(35)=ヤマハ発動機=が引退会見した14日、母校・佐賀工高(佐賀市)のラグビー部の後輩たちは、偉大な先輩のこれまでの活躍をねぎらうとともに、くしくも直前に実現した先輩との“再会”に感謝した。

 同校の部員32人は13日、以前から決まっていた招待試合に参加するため、静岡県に遠征した。あこがれの先輩がスタンドから見つめる中、男女ともに静岡選抜と対戦し、男子は94-0、女子は52-0で快勝。試合後は声も掛けてもらったという。


 2015年ワールドカップ(W杯)イングランド大会などでの奮闘ぶりは記憶に鮮明で、「日本中にラグビーを広めた偉大な先輩。節目のときに自分たちが頑張っている姿を見せられてよかった」。永池海音主将(18)は、仲間の思いをこう代弁する。


 世界で活躍する姿を見て同校女子ラグビー部に入った峰愛美主将(17)は「とても大きな存在で尊敬できる先輩」と話す。丁寧なプレーに刺激を受けたといい、「五郎丸さんのような選手になれるように頑張りたい」と力を込める。


 高校時代、五郎丸は2年生からレギュラーになった。高い技術と正確で飛距離のあるキックを武器に、3年時には高校日本代表に選出された。卒業後は名門・早稲田大に進学し、3度の大学日本一にも輝いた。


 高校時代に指導した小城博さん(71)は「育ててくれたヤマハや静岡に感謝して残ったことは五郎丸らしい。声を掛けてもらえるだけの人間性がある」と語り、教え子の新たな旅立ちにエールを送った。〔草野杏実)

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