「近隣市町と協力した誘客なども考えていけたら」と話す兼頭理織さん=有田町役場

有田の日常を写真に収めている壱岐成太郎さん=有田町役場

 有田町の地域づくりの担い手として4月から新たに加わったツーリズムアテンダントの兼頭理織(りお)さん(28)さんと、地域おこし協力隊でローカルフォトグラファーの壱岐成太郎さん(29)が意欲的に活動している。観光や暮らしの良さを発信しようと、これまでの経験を生かしながら町の魅力探しに励んでいる。

 兼頭さんは横浜市出身で、全日本空輸(ANA)の客室乗務員として国内外の路線で勤務。三大都市圏の企業の社員を市町村に派遣する国の「地域活性化起業人」制度で、ANA総合研究所から派遣された。各地を訪れる仕事柄、「自治体の仕事に興味を持った」という。ANAチーム羽田オーケストラのサックス奏者で、佐賀県庁などで演奏したこともあった。

 町では商工観光課で主に観光振興を担当。観光協会にも関わり、会員事業所の取材も手掛ける。旅行商品やECサイトなどANAグループが手掛ける事業に、有田のリソース(資源)が活用できないか可能性を探る。「有田焼だけではなく、あまり知られていないけれど実は魅力があるものを見つけられたら」と話す。

 壱岐さんは宮崎県高千穂町出身。フリーカメラマンを続けながら、福岡市でIT関係会社に勤務していた。現在は町まちづくり課に所属し、有田の暮らしやなりわい、文化などの撮影、発信を担う。6月にSNS(会員制交流サイト)のアカウントの開設を予定し、また写真を撮りためて「まちのオフィス春陽堂」で展示していくという。

 「話し掛けられるし、話し掛けてもらえる」と、通勤にも使う趣味の自転車で撮影に向かう日も。活動の中で、「話を聞きたい、撮り続けたい、一緒にできることをやっていきたいと思う人と出会い始めている」と実感している。(古賀真理子)

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