佐賀農高の生徒たちが開発した冷凍タマネギ「冷凍しろたま」

冷凍タマネギ「冷凍しろたま」を手にする佐賀農高の生徒たち=杵島郡白石町の同校

 白石タマネギを生産する地元の農家を応援しようと、杵島郡白石町の佐賀農高(外戸口良文校長、352人)の生徒が、冷凍タマネギの商品化に取り組んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大による需要急減で大量のタマネギが行き場を失ったことを契機に、「冷凍で長く保存がきき、料理も簡単にできる」をコンセプトに開発。特産の新たな加工品として売り込もうと奔走している。

 取り組んだのは農業科学科の2、3年生の5人。商品化のきっかけは、コロナ禍による昨春のタマネギの大量廃棄だ。佐賀は北海道に次ぐタマネギの産地で白石町が中心だが、昨年4月の緊急事態宣言で外食産業の注文がストップし価格が暴落。早生(わせ)種は保存が利かないこともあって、多くが処分された。

 生徒たちは、食品ロスの削減と同時に特産タマネギの消費拡大を図ろうと、冷凍タマネギの開発を思い立った。アイデアは、昨年12月に佐賀市で開かれた「佐賀さいこう!企画甲子園」(県主催)で発表し、準グランプリに輝いた。本年度は、県や農産加工メーカーなどの協力も受け、商品化に取り組んだ。

 完成した冷凍タマネギ「冷凍しろたま」(一袋500グラム)は、地元農家から仕入れたタマネギをみじん切りにし冷凍した。調理実験などから、冷凍しても味は変わらず、食感はより柔くなることなどを確認。みじん切りにすることで調理時間が大幅に短縮できるとPRする。

 冷凍タマネギは、既に国内で商品化されている。生徒たちのメーカーへの聞き取りによると、既存の商品は安価な中国産を使っており、賞味期限は未開封で2年。タマネギは年中流通しているため、国産の冷凍はあまりないという。

 「冷凍しろたま」の価格は一袋300~400円ほどを想定し、現在、パッケージなどの最終調整など行っている。7月に白石町で販売会など開く予定だ。島ノ江葉月代表は「おいしい白石タマネギを多くの人にPRしたい。活動を継続し、商品化を軌道に乗せたい」と意気込み、地域活性化に役立ちたいとしている。(宮里光)

 

■CFで資金50万円募集

 生徒たちは冷凍タマネギの販売用の冷凍庫の購入などのため、クラウドファンディング(CF)を行っている。CFサイト「キャンプファイヤー」で資金を募っており、1口3千円から。寄付者には冷凍タマネギなど贈る。期間は7月いっぱいで目標は50万円。

 CFサイトはこちらから

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