中山間地農業の事例について報告する担当者=佐賀市のグランデはがくれ

 中山間地域の集落や産地の活性化を目指して佐賀県が取り組む「それぞれの中山間チャレンジプロジェクト」の推進会議が、佐賀市で開かれた。佐賀市富士町での新たな農業の担い手組織の設立など、県内2つの事例報告があり、地域の主体的な活動を引き出す重要性などについて意見交換した。

 プロジェクトは、生産条件が厳しく担い手不足などに悩む県内の中山間地での住民の主体的な活動を支援。集落や産地を対象に、課題解決へ向けたビジョンづくりや具体的な対策を行う。2018年度からの5カ年事業で、今年5月末現在、県内13市町の40地区(集落18、産地22)が選定され活動が進んでいる。

 会議では、富士町に今春設立された農業の担い手法人「北山神水川ファーム」について担当者が経緯を説明。地域で最大の課題である急斜面の畦畔けいはんの草刈りを、複数の集落が連携した法人で対応することにし、関係者で50回近い準備会合を重ねた、今後は、農業者のやる気を引き出し、「自分たちが法人の主体者だとの認識を持ってもらうことが大切」などと指摘した。また、ワークショップなどで地区の合意形成を図っている武雄市若木地区の取り組みも報告された。

 会議には、JAや農業関連団体の代表ら約20人が参加。参加者からは中山間地の農業について「条件の厳しい農地は山に戻すことを考えていいのでは」「活動できる人がいない限界集落への対応も考えてほしい」などの意見が出た。

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