藤津郡太良町は、大雨などの災害時に民間宿泊施設の広間などを地域住民の避難場所として活用するため、町内9施設が加盟する「太良町竹崎かに旅館組合」と協定を締結する。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、避難者の密集を避ける「分散避難」につなげる。16日に町役場で締結式を行う。

 町によると、昨年秋に最大級の警戒が呼び掛けられた台風10号などを巡り、一部の旅館が自主的に避難者を受け入れる動きがあったという。コロナ下で自治体は、十分な避難スペースの確保が求められており、組合に協力を要請した。

 災害発生の恐れがある際、町は各旅館に受け入れが可能な人数を照会した後、防災無線やホームページで周知する。混雑を避けるため、避難を希望する住民は各旅館に事前連絡する。旅館の立地条件などから、災害の種類によっては受け入れができない場合もある。

 町議会で11日、災害時宿泊施設借り上げ料150万円を計上した町の一般会計補正予算案が可決された。町の担当者は「公民館などの既存施設に加えて、より多くの避難スペースを設けることで密集を緩和する対応ができれば」としている。(中島幸毅)

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