独創的な作品を鑑賞する高校生=佐賀市の県立美術館

 第103回佐賀美術協会展が11日、佐賀市の佐賀県立美術館で始まった。最高賞の美術協会賞や、洋画、日本画、彫塑、工芸の4部門で入賞、入選した一般公募の149点と県美術界をリードする会員、会友の159点が“競演”。初日から多くの人が独創的な世界観に浸った。20日まで。

 工芸の県知事賞を受賞した橋本洋子さん(鹿島市)の「紫陽花(ピラミッドアジサイ)」はシックな色合いに、白い小さな花々が浮かび上がるように咲き誇る。

 昨年亡くなった大久保孝夫さん(白石町)の「桜島」は、赤く染まり噴火する桜島を壮大に、大胆な筆遣いで描いた。2019年に亡くなった深川善次さん(佐賀市)、昨年死去した陶芸家の井上康徳さんの作品も展示されている。

 高校生の孫の作品を楽しみに訪れた佐賀市の女性(80)は「若い人の感性も落ち着きがあっていい」。自身も出品している宮﨑禮子さん(佐賀市)は「展示があると頑張れる。コロナを感じさせない意欲作ばかり」と感想を語った。

 佐賀美術協会の北島治樹理事長は「出品の受付では開始前から例年にないような列ができた。コロナ禍で展覧会を中止した1年間、自身を見つめ直し、表現を深めたような作品や、新たな技法を取り入れたものも多くて見応えがある」と話す。(福本真理)

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