64歳以下を対象とする新型コロナウイルスワクチンの一般接種を巡り、政府が大学構内での接種や企業内の診療所などで行う職域接種を推進する中、佐賀県内の大学・短大全5校が職域接種を希望していることが10日、佐賀新聞社の調査で分かった。うち4校は接種を担う医療従事者を自前で確保できる予定という。

 文科省が全国の大学・短大に実施した意向調査に合わせ、県内の各大学・短大に聞き取りした。

 佐賀大は学生や附属校を含む教職員など最大約7千人の接種を見込む。医学部の医師や看護師が従事する予定だが、「普段の病院業務や協力している佐賀市などの集団接種に影響が出ないようにしたい」(同大総務課)といい、時期や会場などを調整している。

 看護学部のある西九州大は、医師や看護師の資格を持つ教職員などで対応が可能としている。系列の西九州大短期大学部、佐賀調理製菓専門学校の教職員や学生、附属の幼稚園、保育園の教職員など約2300人が対象で、接種会場は佐賀キャンパス(佐賀市神園)を予定している。「今でも対面授業はあるが、ワクチンを接種すると安心感が違うので早く接種したい」(同大総務課)と話す。

 九州龍谷短大(鳥栖市)は学生と教職員、系列の龍谷高の教職員、18歳以上の生徒の計約350人が対象。外部の医師に協力を求め、短大と龍谷高を会場に夏休みを軸に検討している。職域接種はモデルナ製のワクチンを使用するため、接種可能な18歳以上としている。佐賀女子短大は実施の意向はあるものの、医療系人材を確保する確約ができない状況という。「介護実習や保育実習をする学生がおり、できるだけ早く接種させてあげたい」と次善の策を探っている。

 文科省は「大学等ワクチン接種加速化検討チーム」を立ち上げている。今回の調査は、ワクチン接種の規模を把握するためのもので、各大学とも今後、具体的な検討や正式な手続きを進めて確定させる。政府は6月21日から職域接種が可能としている。(宮﨑勝)

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