誰かのための行動が喜びに

 クマのクマタにはお気に入りの絵本が1冊(さつ)あります。その絵本の名前は『かいがらのおくりもの』。もう何度も読んでいるので文は全部覚えています。
 ある日、大雨が降(ふ)り続いたせいで山の向こうのふかみどり村では川の水があふれだし、村のあちこちが水びたしになってしまいました。学校で寝泊(ねと)まりしている子どもたちもいます。クマタや友達のモンジたちは何かしてあげたくて本を贈(おく)ることにしました。クマタは『かいがらのおくりもの』以外を選ぶつもりでしたが、他は汚(よご)れのある本ばかり。よくよく考えて『かいがらのおくりもの』を贈ることに決めました。本がなくなりさびしくてしかたがないクマタでしたが、10日あまりたった頃(ころ)、1通の手紙が届(とど)いて…。
 最後はほっこりとあたたかい気持ちになれます。
 クマタのように誰(だれ)かのためを思って行動することは、あとからくる思いがけない喜びにつながることにもなります。人を思いやる心を教えてくれる一冊です。
(司書ネットワーク課 坂井 陽子)

 【ほかにもこんな本をおすすめ!】
▽きみにありがとうのおくりもの
 宮野 聡子/作・絵(教育画劇)
▽おとうとのたからもの
 小手鞠 るい/作 すずき みほ/絵 (岩崎書店)
▽つっきーとカーコのたからもの
 おくはら ゆめ/作(佼成出版社)


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 紹介している県立図書館の本は、皆さんが住んでいる市や町の図書館からも借りることができます。本の世界に触れてみてください。問い合わせは県立図書館、電話0952(24)2900。

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