言葉を用いずにジェスチャーで表現する生徒たちと坂本和也さん(左)=唐津市の肥前中

「また会いましょう」の手話を教わる生徒たち=唐津市の肥前中

これまでの生い立ちや手話について生徒へ伝える唐津聴覚障害者協会会長の坂本和也さん=唐津市の肥前中

手話について生徒へ教える唐津聴覚障害者協会会長の坂本和也さん(左)=唐津市の肥前中

 唐津市の肥前中(前田真也校長)で7日、手話講座が開かれた。唐津聴覚障害者協会会長の坂本和也さん(38)がコミュニケーションを取るのに苦労した小中学生時代の体験談や手話での表現方法などを説明し、2年生40人が真剣な表情で聞き入っていた。

 坂本さんは3歳の頃から聴力の低下が始まったといい、現在は手話で会話している。講座では、地元の唐津市鎮西町の小中学に在学中、教師の口の形を読み取って授業を受けていたことや友人と会話ができずにいた思い出を振り返った。高校はろう学校に通い、「初めは手話を知らず身ぶりで伝えていた。でも友達が欲しくて手話を覚え、友人関係が広がった」と述べた。

 また、坂本さんと通訳者の渡邊麻里子さん(64)があいさつや名前の手話や、表情のこつを教えた。生徒からは「聞こえないのは怖くないですか」「補聴器は着けないの」などの質問があった。坂本さんは補聴器で音を感じ取っても言葉として認識できない状況を説明しつつ、「普通の生活で怖いと思ったことはない。電車の音声案内や車のクラクションが聞こえず、情報のない怖さはある」と答えた。

 2年の武田颯太さんは「聴覚障害のある人とは会ったことがなく、普段気にしたことがない話ばかりだった。これからは手話を使ってみたい」と話した。手話講座は市社会福祉協議会の講座で開かれた。(横田千晶)

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