65歳以上を対象にした新型コロナウイルスワクチン接種が本格化する中、佐賀県内で1回目の接種を終えた高齢者は9万5553人で、全20市町のうち6市町で接種率50%を上回っていることが、佐賀新聞社のまとめで分かった。県全体の平均接種率は37・80%で、全国平均の23・7%を大きく超えている。政府が掲げる高齢者接種の7月末完了に向け、各市町とも取り組みを加速させている。

 各市町に対し、6日時点の接種者数、接種率などを聞き取りして独自集計した。それによると、65歳以上の1回目の接種率が50%を超えているのは、鳥栖市、伊万里市、武雄市、神埼郡吉野ヶ里町、西松浦郡有田町、杵島郡大町町の6市町。これに続き、接種率30~40%台が11市町、30%以下が3市町となっている。

 接種率が59・53%で最も高かった鳥栖市は集団接種は行わず、かかりつけ医など市内40医療機関での個別接種で進めている。鳥栖市は「土日や昼休みの時間を接種に充てるなど、工夫してもらっている」と医師らの協力に感謝する。

 1回目から3週間空けることが必要な2回目の接種を終えた人は、県全体で1万5936人(接種率6・30%)。市町別では吉野ヶ里町の26・44%が最も高く、鳥栖市、武雄市、三養基郡基山町、東松浦郡玄海町、有田町、大町町が10%を超えている。

 県内のワクチン接種は4月12日の佐賀市の高齢者施設から始まった。同25日には基山町で集団接種がスタート。個別接種も各地で進んでいる。人口が多い佐賀市や唐津市で6月5日から集団接種が本格化するなど、その動きはさらに活発化してきている。

 各市町は接種が順調に進んでいる理由として、医療機関の協力で集団接種、個別接種ともに回数が増えたことや、国からのワクチン供給が安定したことなどを挙げ、「想定より早く進んでいる」と手応えを感じているところも目立つ。今後、接種をさらに進めるためには、複数の自治体が1人暮らしの高齢者の予約面のサポートなどが必要とみている。(取材班)

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