愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、県警は8日、佐賀市の貸会議室に集めたアルバイトに愛知県の有権者の氏名や住所を書き写させたとして、地方自治法違反(署名偽造)の疑いで、運動事務局長(60)ら4人を再逮捕した。県警は、一連の不正を事務局長が主導したとみて、全容解明を目指す。

 他の3人は、事務局長の妻(58)、次男(28)、事務局幹部(54)。

 県警は4人の認否を明らかにしていないが、関係者によると、事務局長は黙秘。妻と次男は、署名簿を佐賀市へ運んだことなどを認める一方、「正規の署名集めの準備行為と言われていた」などと供述し、犯意を否認している。事務局幹部は容疑を認めている。

 4人の再逮捕容疑は共謀して昨年10月下旬、アルバイトに他人の氏名を署名簿に記載させた疑い。4人は別のアルバイトに署名を偽造させたとして、5月19日に逮捕されていた。名古屋地検は8日、最初の逮捕容疑について、いずれも処分保留とした。

 関係者によると、田中容疑者は昨年10月上旬、名古屋市の広告関連会社にアルバイトの動員を依頼。アルバイトによる署名の書き写し作業は同10月20~31日の12日間にわたり実行された。

 リコール運動は高須クリニックの高須克弥院長が主導し、河村たかし名古屋市長が支援。運動事務局は昨年11月4日、約43万5千人分の署名を提出したが、県選挙管理委員会は今年2月、8割超に当たる約36万2千人分を「無効」と判断し、県警へ刑事告発した。(共同)

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