休耕田を利用した畑にイモの苗を植える「たなだ部」の中高生たち=小城市小城町

休耕田を利用した畑に肥料をまく牛津高の生徒たち=小城市小城町

休耕田を利用した畑にイモの苗を植える「たなだ部」の中高生たち=小城市小城町

「楽しみながら地域のことを詳しく知りたい」と話す牛津高の生徒たち=小城市小城町

 小城市小城町の「江里山の棚田」で6日、市内や周辺の中高生16人で発足した「江里山たなだ部」による保全活動が始まった。農業の担い手不足が課題となる中、休耕田で農作物の栽培や収穫、加工を体験しながら持続可能な農業の在り方を考える。

 江里山の棚田は天山山系の中腹(標高約250メートル)に位置し、大小約600枚、総面積11ヘクタールの水田が広がる。市によると、今季は24戸の農家らがコメや野菜、ソバの作付けを8・1ヘクタールで計画している。菜の花や彼岸花の景観でも知られるが、農家の減少に伴って休耕田が増えている。イノシシなどの鳥獣被害も深刻で、国が財政面で保全活動を支援する「指定棚田地域」になっている。

 農作業を体験しながら課題の解消を目指そうと、市がたなだ部の創設を企画、休耕田を畑にして5月上旬に体験会を開くなど準備を進めてきた。休耕田でソバを育てる市民グループが活動をサポートする。

 初日は中高生10人が集まり、サツマイモやコンニャクイモの苗を植えて肥料をまいた。地域住民からは「明るい声が響くだけでも活気が出る」という声も聞かれ、入部した牛津高3年の岩永愛花さんと江頭和奏わかなさんは「いろんな人との出会いを楽しみたい」「農業の大変さを知って食べ物のことを見つめ直したい」と話した。

 部員たちは月1回のペースで活動し、ソバの栽培や地域行事への参加も計画している。(谷口大輔)

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