佐賀県歌人協会(江副壬曳子会長)は、第47回総会短歌会受賞歌を発表した。最高賞の県知事賞には、小島令子さん(78)=伊万里市=が何気ない日常を歌にした「シャンパンという語が今日は出てこない老いの兆しは日替りに来る」を選んだ。

 小島さんは約10年前から短歌結社「ひのくに」に所属している。「あいまいな感情や状況を短歌にすると、自ら読み返して『なるほど、そうだったのか』と納得できることもある」と短歌の面白さを語る。「外出が難しい状況でも短歌は自宅で楽しめる。産みの苦しみもあるが、歌が出来た時の喜びは何にもかえがたい」と力を込めた。

 同賞を含め11の賞が決まった。県議会議長賞に田川浩さん(太良町)の「コロナ禍もクーデターもパワハラもそちらのことと月が微笑む」、県教育長賞に本村則子さん(多久市)の「うすれゆく母の記憶に触れずして最後と思う花見の準備」などが選ばれた。

 同協会は1975年に発足し、100人弱が所属する。短歌会には会員や短歌愛好者らから115首の応募があった。(花木芙美)

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