新型コロナウイルスワクチンの集団接種をする医師や看護師ら=佐賀市の県医療センター好生館

集団接種の日程表

 佐賀市の県医療センター好生館で6日、65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった。医療従事者ら約100人を動員し、716人に接種した。7月15日まで、約9600人に2回実施する予定。

 医療崩壊を防ぎ、かかりつけ医による個人接種の負担を減らそうと、好生館側から佐賀市に協力を申し出た。会場では六つのレーンに分かれ、医師や看護師6人が手際よく注射を打っていった。アナフィラキシーなどの副反応に備えてストレッチャーも用意し、救急救命士も待機した。

 集団接種の会場は公共施設が多いが、好生館の佐藤清治館長は「すでに職員に打ったノウハウがあり、患者に万が一の事態が起きてもすぐに対応できる。会場は病院がベストだ」と意義を説く。

 一方、課題も口にする。今回は市職員も加わり会場の運営業務に当たったが、「人の流れを管理するにはマンパワーがいる。今後、いつも大勢動員できるかというと難しい」

 新型コロナの中等症患者を中心に受け入れてきた好生館。ワクチン接種を担う感染制御部の福岡麻美部長は病床が逼迫した「第4波」を振り返り、「現場は疲弊している。このままでは持たない」と危機感を抱いた。好生館での集団接種は職員から発案したという。「ワクチンでの予防に力を回した方が有効。重症化を防ぎ、医療機関の負担軽減にもつながる」

 接種した佐賀市の田中菊男さん(71)は「会場は広く清潔で、病院なので安心感があった」と振り返った。

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