リーフレットで紹介されている安全・安心な避難所のレイアウト例の一部

男女共同参画の視点を取り入れた避難所運営を紹介するリーフレット=佐賀市天神のアバンセ

 佐賀県立男女共同参画センター(アバンセ)は、男女共同参画の視点を取り入れた災害時の避難所運営に関するリーフレットを配布している。授乳室や男女別のトイレ、更衣室を設けたり女性や高齢者、障害者らの多様なニーズを掘り起こしたりするなど実践的なノウハウを分かりやすく紹介していて、各地域への浸透を図る。

 リーフレットでは、避難所を開設する際の会場のレイアウト例を掲載する。広い空間を想定し、乳幼児世帯や女性だけの世帯といった同じ立場の住民が一緒に利用できるスペースやおむつ替えの場所がある。障害者やLGBTなど性的少数者らに配慮した多目的トイレや誰でも利用できる更衣室も盛り込む。

 避難所づくりのポイントとして、避難者一人一人のニーズの把握や安心して話せる聞き取り用の場所の確保、意見箱の設置などを挙げる。女性がリーダーとして活躍できる環境や性暴力・性被害の対策の必要性も示している。

 豪雨などの災害が相次いで避難所に速やかに避難する重要性が高まる中、運営面で住民のプライバシーへの配慮や安全確保などが求められている。同センターは「男女共同参画の視点を取り入れた災害時避難所運営の手引き」を作成していて、手軽に読めるリーフレットも新たに用意した。

 同センター事業部の杉山陽子さんは「誰でも安心して避難所に集まることができるよう、ぜひリーフレットを活用してほしい」と呼び掛ける。無料で配布していて、アバンセのサイトでも紹介している。県内の行政機関や各団体などには必要に応じてリーフレットと同じ内容の展示パネルを貸し出す。問い合わせはアバンセ、電話0952(26)0011。(中島野愛、山本礼史)

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