上演を再開させた「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

飛沫を防ぐフィルム越しに、幕末の佐賀を舞台にした偉人たちの会話劇を演じる「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」メンバー=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

  新型コロナウイルスの感染拡大を受け、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で中断していた「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」による歴史寸劇の定期公演が6日、再開した。約1カ月ぶりの上演となり、会場に笑顔が広がった。

 おもてなし隊は約8年前から毎週日曜に5回、幕末維新期の佐賀の偉人に扮(ふん)して寸劇を披露していて、5月中旬から3週にわたって休止していた。県の「医療環境を守るための非常警戒措置」が5日で解除されたことを受け、再開した。演者と観客の間を透明のフィルムで仕切るなど感染対策を施している。

 枝吉神陽、島義勇、副島種臣役の3人が尊皇派の政治結社「義祭同盟」立ち上げに向けて繰り広げる会話劇があった。用事のついでに歴史館に立ち寄ったという伊藤勝治さん(48)は「幕末の佐賀にこんな人たちがいたことを知り、面白かった」と話した。島義勇役で出演した谷口文章さん(52)は「今朝は緊張と興奮で5時に起きた。再開が待ち遠しかった」と笑顔を見せた。

 脚本を手掛けるプロデューサーの桜井篤さん(56)はコロナ禍以降の上演について「暮らしが制約を受けるようになり、賢人たちの根幹にあった『民のため』という思いが響いたといったコメントが上演後のアンケートで増えた。八賢人を見るのを毎週の習慣にしてくれている人がいることも改めて知り、やりがいを感じている」と話した。(志垣直哉)

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