武雄市との災害連携協定締結式で挨拶する佐賀日産の福岡龍一郎社長(左から3人目)。左隣は小松市長=武雄市役所

 武雄市は4日、電気自動車を活用した災害連携協定を日産自動車、佐賀日産、日産サティオ佐賀と結んだ。災害時に停電が発生した際、市内の避難所に日産の電気自動車(EV)を無償で貸与し、EVから電気を供給し避難所でも生活ができるように体制を整える。

 同市は2012年7月に公用車としてEVを1台購入している。本年度予算でEVから電気を取り出す「可搬型給電器」を購入する相談を日産自動車にしたところ、同社が企業や自治体と災害連携協定を結ぶ「ブルー・スイッチ」活動を紹介された。

 同活動では全国130の企業・自治体が災害協定を結んでいる。九州では熊本市や大分市など12の自治体が結び、県内では武雄市が初となる。今回の協定で、佐賀日産、日産サティオ佐賀が社用車として所有するEV各1台を、災害時には可搬型給電器と一緒に市に貸し出す。EV1台から供給できる電力はスマートフォン6200台分の充電が可能な量で、一般家庭では約4日分の使用量にあたるという。

 締結式で小松政市長は「2018年の豪雨を経験し、大規模停電に備えることの重要性を認識した。市民を守る体制を整えたい」とし、佐賀日産の福岡龍一郎社長は「佐賀豪雨では武雄店も被災した。その経験から市民と同じ目線で災害に備えたい」と話した。(澤登滋)

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