「佐賀県経済の行方」と題して講演する蔵本雅史氏=唐津市の唐津シーサイドホテル

 唐津政経懇話会(佐賀新聞社主催)が4日、唐津市の唐津シーサイドホテルで開かれ、日本銀行佐賀事務所長の蔵本雅史氏が「佐賀県経済の行方」と題して講演した。新型コロナの影響はあるものの、「持ち直しの動きを見せている」との見方を示した。

 蔵本氏は、新型コロナの影響で飲食や観光、宿泊などの対面型サービスが低迷する一方、車や情報通信機器などの海外輸出が好調で製造業が回復傾向にあることから、日本経済は「総じて緩やかに持ち直している」と評価。今後も緩やかな改善基調が見込まれるが、「感染症の行方やワクチン接種の状況で見通しが変わる可能性もある」とした。

 県内経済については全国と同じく製造業の回復を受けて「持ち直しの動きを見せている」と強調。公共工事も好調を維持するとみられるが、「景気が先行き不透明なのは否めない」とも話した。

 また、「佐賀には優秀な人材が多く、先行きは心配していない」とする一方、他の地域と同じように「人口減少で経済成長力が低下している」と指摘。コロナ禍でリモートワークやオンラインセールスが広がっており「企業経営のデジタル化の流れにいかに対応するかが重要」と呼び掛けた。

 蔵本氏は8日の佐賀政経懇話会(佐賀市・ホテルニューオータニ佐賀)、10日の西部政経セミナー(武雄市・武雄温泉森のリゾートホテル)でも講演する。(中村健人)

(オピニオン面で後日、講演要旨を採録します)

このエントリーをはてなブックマークに追加