世界を救うパンの缶詰

あきらめなければ失敗ではない

 皆(みな)さんは、「パンの缶詰(かんづめ)」のことを聞いたことがありますか。「乾(かん)パンのように長く保存(ほぞん)ができて、やわらかくて、おいしいパンがあったらいいな」という阪神(はんしん)淡路(あわじ)大震災(だいしんさい)の被災(ひさい)者の声がきっかけとなって作られました。
 パン職人(しょくにん)の秋元さんの「自分にできることで皆を幸せにしたい」という思いが缶(かん)いっぱいに詰(つ)まっています。宇宙飛行士(うちゅうひこうし)の若田(わかた)光一(こういち)さんが、スペースシャトル「ディスカバリー号」で食べられていた姿(すがた)をテレビで見られた方も多いのではないでしょうか。
 「あきらめなければ、失敗ではない」と、パンの缶詰を待ってくれている人たちのために研究を重ね、あきらめずに完成させた秋元さんの情熱(じょうねつ)や、今まで存在(そんざい)しなかったものを生み出すことのすばらしさ、「食べるものがなくて困(こま)っている人に、甘(あま)くておいしいと思う瞬間(しゅんかん)を味わってほしい」という秋元さんの思いに胸(むね)が熱くなります。
 小さなパン屋さんが世界の人たちの心を満たす。そんな奇跡(きせき)のような物語を読んでみませんか。
(司書ネットワーク課 古賀 逸子)

 【ほかにもこんな本をおすすめ!】
▽今日からなくそう! 食品ロス
 わたしたちにできること 1
 上村 協子/監修 幸運社/編(汐文社)
▽未来からの伝言 SDGsガイドブック
 那須田 淳/作 梶山 直美/絵(講談社)
▽食卓からSDGsをかんがえよう! 1
 稲葉 茂勝/著 服部 幸應/監修
 こどもくらぶ/編(岩崎書店)

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 紹介している県立図書館の本は、皆さんが住んでいる市や町の図書館からも借りることができます。本の世界に触れてみてください。問い合わせは県立図書館、電話0952(24)2900。

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