政府が新型コロナウイルスワクチンの職場接種を21日から可能にする方針を打ち出したことを受け、佐賀県内に工場や事業所を置く大手企業でも接種実施を決める動きが出始めている。アイリスオーヤマが21日開始を予定しているほか、SUMCOやブリヂストンも実施に向けて準備を進めている。

 生活用品大手のアイリスオーヤマ(本社・仙台市)は3日、職場接種を実施すると明らかにした。インフルエンザの予防接種の実績がある拠点を優先に検討しており、鳥栖市の鳥栖工場(総従業員数430人)も該当する。同社によると、鳥栖工場を含む全国計12の工場や事業所で、21日からの接種を予定。対象はグループ社員やその家族を想定しており、地域への接種会場の無償提供も検討している。

 具体的な接種人数や医療従事者の確保、ワクチンの保存方法などは決まっておらず、同社は「ワクチンの確保量が分かり次第、できるだけ早く態勢を整えていきたい」としている。

 伊万里市と杵島郡江北町の事業所に約3千人の従業員を抱える半導体用シリコンウエハー大手SUMCO(本社・東京)は佐賀新聞社の取材に対し、「早急に体制を作り、行政と連携してできるだけ早く従業員への接種をしていきたい」と答えた。

 鳥栖工場と佐賀工場(三養基郡上峰町)で約1300人が働くタイヤ大手のブリヂストン(本社・東京)も「ワクチン接種拡大に向けて積極的に取り組むという方針の下、職場での接種実施に向けて検討を進めている」と説明。既に厚労省からの問い合わせを受け、各拠点ごとの課題の洗い出しをしているという。(中島佑子、大橋諒)

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