2023年度末で閉園する方針が明らかにされた県立九千部学園=鳥栖市原古賀町

 佐賀県は3日、鳥栖市にある障害者支援施設の県立九千部学園(定員69人)を、2023年度末で閉園する方針を明らかにした。民間の就労支援事業所などが増加傾向にあり、生徒の選択肢が増え、入園生は減少していた。22年度以降の入園生の募集を停止する。

 九千部学園は、1962年に開園。3年間の寮生活で15歳以上の知的障害や発達障害がある人を受け入れ、自立訓練や就労支援を行ってきた。

 県障害福祉課によると、1学年当たりの定員は23人。15年度までの入園者数はほぼ定員通りだったが、翌年度は13人と大幅に減少。19年度は8人まで減り、定員割れが続いていた。本年度の在園者数は定員全体の半数以下の29人だった。

 最終年度となる23年度の2月県議会で、学園の廃止に関する条例案を提出する予定。条例案が可決されれば、3月に閉園する。

 卒園生はこれまで延べ約1200人に上る。障害福祉課は閉園の理由について「近年、民間の事業所や特別支援学校高等部での職業コースなど、就労支援の環境が整ってきた」と説明した。県は閉園後も卒園生を支援する専用窓口を設置する方針で「今後も就労支援体制の充実を図りたい」としている。(岩本大志)

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